あなたと、同じ夢を見れたら。

どこにでもいるようなとある社会人です。あなたの一瞬の暇つぶしにどうぞ。 なんでもない日常に、少しの彩りを添えられたら。

【天気の子】の感想 映画レビュー 新海誠最新作 【君の名は】から早3年

先日、【天気の子】の2回目を観に行ってきました!

2回目です。笑

1回目とは違った視点で観れたのでとても楽しめました。

それでは、2回観ての感想を書いていきたいと思います(((o(*゚▽゚*)o)))

ネタバレあるのでご注意を!

 

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【子ども】と【大人】の対比

これですね。子どもと大人の対比がそこらじゅうにちりばめられていました。

東京という「大人の街」を舞台にされた近作品。

そこには「大人」の描写がたくさんあります。

本当に最初から最後までこれでもかというほどにあります。対比をより際立たせることに特化できたと感じます。

そんな中、大人になりたい、主人公「ほだか」が田舎から東京へと、いわゆる家出をしてきます。

田舎という場所がまた「子ども」の描写でもあるのかなと感じました。

東京で出会ったのが、大人代表である「けいちゃん」です。

けいちゃんは、妻を亡くしており、唯一の娘は義理の母が預かっていました。

けいちゃんは孤独でした。「大人」の世界には娘を取り戻すのにもいろいろな手続きがあるのです。本当は「子ども」のようにわが娘に会いに行きたい気持ちが葛藤を生みます。

 

 

「大人になれよ。少年」

これはけいちゃんが言ったセリフです。

大人ってなんなんですかね。

けいちゃんのこのセリフには、ほだかが持つ幼さを、どこか羨ましく思っているように感じました。

 

 

 

 

「大人」と「子ども」のはざまにいる「なつみ」

大学生で就活中の「なつみ」。

けいちゃんの姪であり、けいちゃんのフリーライター事務所でアルバイトをしています。

ほぼ大人と言ってもいいでしょうね。

彼女からは、大人になりたい描写も、子どもになりたい描写も印象的なものは少なめでした。

「子ども」があれほど憧れる「大人」

「大人」があれほど羨ましがる「子ども」

隣の芝は青く見えるといいますが、当のはざまにいる年代ではまさに、「子ども」と「大人」のどちらかが非常に魅力的に映るということはないのかもしれませんね。

 

 

 

100%の晴れ女 「ひな」

ほだかが出会った、もう一人の子ども代表。

それが天気を晴れにすることができる少女「ひな」です。

彼女は小学生の弟「凪(なぎ)」と二人で暮らしていました。

 

「ん??二人暮らし??」

 

そうですね。子どもだけで暮らすことはできませんよね。

ひな達の元へは、児童相談所が介入してきます。

「私たちバラバラにされちゃう。私たちは誰にも迷惑をかけていないのに」

ひなのセリフです。

当初、ひなは、年齢を偽ってアルバイトをして生計を立てていました。

年齢がばれることでアルバイトはクビになり、年齢をごまかせる風俗嬢をしようと決めます。

そこで「ほだか」が助けにくるわけですね。

ほだかは歌舞伎町のゴミ箱から偶然拾った銃で、怖いお兄さんを威嚇しました。

銃も大人の描写ですよね。

「子ども」にはあらゆる制約がありますね。

大人がいないと、子どもは事実上何もできないというもどかしさがここでも丁寧な描写で描かれています。

「大人」になりたいという「子ども」であるがゆえの強い気持ちが描かれています。

 

 

そこで生計が成り立たなくなったひなに、ほだかが提案します。

「天気を晴れにしてお金を稼ごう」

ここから、晴れ女としての行動をしていくわけです。

 

 

 

天気を晴れにすることでのリスク

天気を晴れにすることで「ひな」の身体は蝕まれていきます。

「雨」と「晴れ」をとても対象的に描いています。

雨から晴れになる描写は、まるで悪から善になるかのように、絶対的に素晴らしいものとして描かれています。

ひなという一人の身体と引き換えに、大多数が望む「晴れ」を叶えていくのです。

そのため、行きつく先はただ一つ、ひなは消滅してしまうということです。

 

 

 

 

けいちゃんの「涙」

東京に晴れがきて、ひなは消滅しました。

ほだかは警察に追われ(銃刀法違反・家出による捜索願)、ひなを探すために警察から逃げ出します。そこで、けいちゃんの元へも警察が来るわけです。

 

「私にはわからんね。そんなに会いたいと思える人がいるとはどういうものなのか」

刑事がけいちゃんに言ったセリフです。続けて刑事は言います。

「大丈夫ですか?あなた、泣いていますよ」

けいちゃんの目から落ちる涙。

けいちゃんには会いたい人がいますよね。義理の母のもとで暮らしている娘です。そして大好きだった妻です。

これが、けいちゃんの中に眠る「子ども」の心です。

刑事になくて、けいちゃんにあるものです。

 

「ひなに会いたい」

そのほだかの感情を理解できたのです。

 

 

 

警察から逃げる「ほだか」と「なつみ」

走って逃げるほだかを助けたのが、原チャに乗るなつみです。

原チャでほだかと共に警察から逃げまくります。

ここでは、なつみの「子ども」としての描写が描かれた部分ですね。

「私、白バイ隊員になろうかなー!」

原チャで華麗なドライブテクを見せつけながら、そう叫ぶなつみは、就活という大人直前でのイベントでもがいている心情がわかります。

 

 

 

警察を殴るけいちゃん

 「ひなに会いたい」

その一心で、ひなが晴れ女の力を手に入れた鳥居へと向かうほだか。

そこで待ち受けていたのはけいちゃんでした。

けいちゃんは、ほだかを警察へ連れていこうとしますが、ほだかの強い思いに触れます。

追いついてきた警察に取り押さえられるほだか。

「大切な人に会いたい」という思いが自分とリンクし、それを阻む警察が許せなくなったのでしょう。警察を殴り、ほだかをその鳥居へと行かせます。

 

 

 

ひなとの再開

鳥居をくぐったほだかは、雲の上の世界でひなと再開します。

ここでの描写もまた素晴らしかったです。

空に浮かぶ二人は、とても小さく、空の広さとは対象的です。

「ずっと雨でいい!ひなにいてほしい!」

ほだかは、世界ではなく、ひなを選びました。

その結果、世界は再び止むことのない雨の中へ。

それと引き換えに、ひなは世界へと帰ってくることができました。

 

 

 

気にするな。世界なんて、もとから狂ってる

けいちゃんがほだかに言ったセリフです。

雨が止むことのない世界にしてしまったという責任を感じるほだか。

「世界なんて、もとから狂ってる」

確かに、そうかもしれませんね。

 

 

 

大丈夫だ

そう、けいちゃんに言われたほだかは、ひなへ3年ぶりに会いに行きます。

ひなにやっと会えたほだか。

「僕らはきっと、大丈夫だ」

雨が降り続く狂った世界。

その中での変わらない想い。

大人がなくしてしまった想い。

ほかの何かを犠牲にしても、ただ一人に会いたいという想い。

「子ども」だからこその想い。

「大人」だからこその想い。

何が大切なのか。

大切だから変わらないのか。

大切だから変わってしまうのか。

 

 

 

 

 

「自分には、それほどまでに会いたい誰かがいるだろうか」

 

たくさんのことを考えさせてくれる映画でした。

この映画は大人が観に行くべき映画だと思いました。

まだまだ書ききれませんが、この辺でひと段落とさせていただこうと思います。

 

「君の名は」に引き続き主題歌から作中音楽までを手掛けたRADWIMPS。

鳥肌が立つほどの音楽をありがとうございました。

「君の名は」は3回観に行ったので、「天気の子」も3回目行こうかな...。

 

大きなスクリーンと、映画館ならではの音響で観るべき映画だと思います。

お時間があれば、ぜひあなたも観に行ってみては☆

 

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